専業主婦(夫)と早期リタイアの違い
(キッチンの壁@シュノンソー城、フランス 2011年6月撮影 by offthebeatenpath)
日本では、専業主婦希望の女子学生が増えていると聞きます。最近では、アメリカのメディアで大論争を呼んだというのが宣伝文句の『ハウスワイフ2.0』という本も翻訳出版され、日本の主要メディアでも取り上げられていました。一流大学卒の女性たちが次々と一流の職を投げ打って、専業主婦になっていると。
米女性の専業主婦回帰?
アメリカで共働きしている私から見ると、アメリカの若い世代の専業主婦回帰ってホント??って感じです。私の女友達や知り合いは、修士号以上を保持しているワーキングマザーばかり。いまいちピンときません。日本におけるノマドやプロブロガーなどと同様に、ごくごく一部のセグメントで起きている現象なんじゃないかな。アメリカ全体を見ると、不況のため止む終えず専業主婦の選択をする女性の割合は、リーマンショック以前より増えたと思います。ある程度の給与をもらえる職に就けないと、高額な託児所費用をカバーできませんから。
「兼業主婦」vs. 「ワーキングマザー」
少々脱線しますが、私は自分を「兼業主婦」ではなく、あえて「ワーキングマザー」と呼びたいですね。「兼業主婦」だと、夫が家事・育児に参加せず妻側のみが仕事と家庭を掛け持ちする、という響きがあります。「兼業主夫」なんて言わないですし。
専業主婦(夫)と早期リタイアの違い
ところで、専業主婦(夫)は、働かず家事・育児に専念している人のことです。私はここ数年、早期リタイアするというオプションを可能にする財政基盤作りに目覚めたのですが、最近ふと専業主婦と早期リタイアってどう違うの?という疑問がわきました。どちらもフルタイムで働かないことには変わりありません。何が違うんでしょう?
私が考える早期リタイアは、年金や401(k)などが受給できる年齢までの生活資金の目処がついていて、生活費を稼ぐためのフルタイムの仕事はしない生活です。夫婦の相方が働き続けたとしても、自分の食い扶持をフルで働かずに賄えるのならば、本人は早期リタイアしたとみなします。
つまり、
- 専業主婦(夫)→家計の状況や本人の就業意欲に関係なく働いていない。
- 早期リタイア→生活費を稼ぐためにフルで働かないのは、家計が磐石だから。経済的自由を確立したから。
図にするとこんな感じ。
専業主婦(夫)で本人名義の潤沢な資産がある場合は、早期リタイア生活をしているとも言えます(上図の真ん中の斜線部分)。何らかの形で働き続けたい私が目指すのは、その右隣のエリアです。
皆さんは、早期リタイアを考えたことありますか?すでにしていますか?
ではまた