Off the Beaten Path

~ 人生、楽しんだもの勝ち。自分のライフステージに合わせたライフスタイルを模索し続ける、在米ワーキングマザーのブログ ~

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なぜ信号は「青い」のか~日本語って難しい!

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                              (Photo Credit: New York – Overhead Traffic Lights by PeterJBellis)

 

緑も青い

「さぁ、信号『青』になったよ~、渡るよー。」

「ママ間違えた!みどり、み・ど・り。It’s green! 『あお』 is blue!Why do you say blue?」

これは、信号待ちをしていて、信号が赤から青に変わる度に繰り返される、私と3歳の娘の会話です。この後に続く会話も決まってます。

「日本語ではね、緑色のことを青って表現することがあるの。例えば、『青』虫とか、『青』野菜とか、『青』葉とか」

「But that’s green! 『あお』じゃない。」

娘にしてみれば、緑色に見えるものをなぜ青と呼ぶのかがさっぱり分からないようです。日本の信号についてそれらしい理由を述べている私も、それが本当かどうかは知りません(笑)。英語では信号はgreenなので、日本語の時もアメリカの信号は「緑」と言うべきなのか迷ったりもしてます。

 

外国語としての日本語

我が家は、私が日本出身、夫がフランス出身。生まれも育ちもアメリカの3歳の娘には、英・日・仏のトライリンガルになって欲しいと願っています。トライリンガル教育についてはまたいずれ触れるとして、娘と会話をしていて日本語って難しいなと思ったその他の例をいくつか以下に挙げたいと思います。これって、日本語環境のみで育っているお子さんもつまずく所なのでしょうか?

  • 音が似ている

「かわいい」と「こわい」→最近では区別できるようになってきましたが、「かわ」と「こわ」の区別が難しい模様。「いい」と「い」の違いも、耳からだけだと曖昧なのでしょう(うちの娘、ひら仮名はまだほとんど読めません)。

 

「どろ(泥)」と「どうろ(道路)」→「う」の音を上手く識別できないのか、同じ音に聞こえるとのこと。「ど・う・ろ」と強調したら、今度は「♪はいしどうろ、はいしどうろ」と金太郎の歌もどきを歌い始めた!「どうどう」の2度目の「どう」が「ろ」に聞こえるらしい。

 

  • 音が同じ

「ごはん」と「ごはん」→炊いたお米のことも食事のことも両方「ご飯」と呼ぶのが不思議らしい。ついでに、生米は「お米」で、炊くと「ご飯」になるのも、ややこしいみたい。

 

  • 外来語の日本語発音

チーズ、ミルク、オレンジ、パイナップル、コーヒー、これはもう、挙げればきりがない!

 

私は、何を犠牲にしても娘が日本語を習得しなくてはいけない、とは考えていません。夫と私の意見が一致しているのは、私たち家族がこれからもアメリカに住む以上、娘の第一言語は英語になるべきだということ。実際、娘の思考回路はそうなってきています。例えば、『ノンタンおよぐのだいすき』という本がありますが、私がこの題を最初に音読した時、娘は「ノンタンだいすき to swim」と繰り返しました。その次は、「ノンタンだいすきおよぐの」。私が日本語で言ったことを理解できても、それを自分で話す段階となると英語の構文になるんですね(”Non-tan loves to swim”)。私が日本語で言い直すこと数回、「およぐのだいすき」と正しい順序で言えるようになりました。

 

英語、フランス語、そして日本語の3つを比べると、日本語は他の2つのどちらともシナジーがないですよね。文字からして違いますし。一方、フランス語は、英単語の約30%はフランス語起源とする説もある位なので、シナジーはありそう。片親のみが日本人で海外在住、しかも共働きとなると圧倒的に日本語にかけられる時間が足りず、子供の日本語をどこまで伸ばせるか疑問ですが、やれるところまでやってみようと思います。

 

皆さんは、複数言語教育に興味がありますか?あるいはすでに実践されていますか?

 

ではまた。