Off the Beaten Path

~ 人生、楽しんだもの勝ち。自分のライフステージに合わせたライフスタイルを模索し続ける、在米ワーキングマザーのブログ ~

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あなたの世帯年収はアメリカで何番目?

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(Source: Wikipedia)

あなたの世帯年収はアメリカだと上位何%?

Wall Street Journal の記事、What Percent Are You?にいき、自分の世帯収入をドルで入力すると、アメリカで自分の世帯収入が上位何%かが分かります。記事によると、

上位1%に入るためには、最低でも年収$506,000(1ドル100円で5060万円)が必要。下位1%は$2,500(25万円)。

だそうです。

 

1%対99%

1%(超富裕層)対99%(それ以外)。金融危機以来、アメリカのメディアで、このグループ分けを目にしない日はないといってもいいくらい。2007年のアメリカ住宅バブル崩壊に端を発した金融危機で、諸悪の根源とみなされた金融機関にアメリカ政府が公的資金を注入したこととその後の対応により市民の怒りが爆発、2011年から”Occupy Wall Street”(ウォール街を占拠せよ)の抗議運動が始まります。しばらくして沈静化したものの、今年に入ってフランス人経済学者Thomas Piketty(トーマス・ピケティ)の最新刊Capital in the 21st Century (『21世紀の資本主義』)が出版されたことで、1%対99%の広がり続ける格差にさらなる注目が集まっています。 

トーマス・ピケティ『21世紀の資本主義』

この本は、約700ページもある経済系のおかたい本にも関わらず、アマゾンも含めてアメリカの書店では飛ぶように売れ、在庫切れで入手不可能な時期もあったようです。我が家も一冊購入しましたが、まだ読み終わってません(苦笑)。1%と99%の格差が広がり続けているという懸念は、全く新しいものではないのですが、様々なソースで拾った情報を総合すると、

資本成長率(r) > 経済成長率(g)だから、何もなければ1%の富裕層とそれ以外の99%との格差が広がり続けるのは必然

と喝破したところにピケティのすごさがあるようです。

 

収入に関する情報は入手しやすいが、富は難しい

毎日毎日、「1%対99%」と格差に関するニュースや議論に触れていると、「ところで我が家は何%?」という素朴な疑問も出てこようというものです。「1%対99%」の比較ベースが世帯収入なのかnet worth(純資産あるいは富)なのかは人によって違います。いくら世帯収入が高くても、支出がそれを上回ればリッチとは言えず、私は純資産をベースに使うべきたと思います。でも、超富裕層は資産を自国以外に分散させるので、純資産情報よりも世帯収入情報の方がより正確で入手しやすいのです。Wall Street Journal の記事、What Percent Are You?は、ひとつの目安にはなるでしょう。

 

ところで、日本語で検索してみたところ、あまりこの手の計算はヒットしませんでした。純資産を使った「世界で何番目にお金持ち?」という計算が一番ポピュラーなようです。英語だと星の数ほどヒットするので、アメリカ人は国内経済格差と自分の立ち位置を非常に意識しているんだなと思います。

 

皆さんは上位何%でしたか?

 

ではまた。