Off the Beaten Path

~ 人生、楽しんだもの勝ち。自分のライフステージに合わせたライフスタイルを模索し続ける、在米ワーキングマザーのブログ ~

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和食はヘルシー?

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(2010年5月撮影 by Offthebeatenpath: "Dessert Sushi With Honey")

 

和食に対するごく一般的アメリカ人の理解は、「ヘルシーな食べ物」だと思います。でもこういう人に限って、日本人は家庭でも巻き寿司ばかり(しかも海苔が内側に巻かれているやつ)食べていると勘違いしていたりします。「スゥシィ(注:寿司のこと)大好き!」といいながら、お皿になみなみと注いだ醤油にカリフォルニアロールをどっぷりとつけて食べる姿を見るにつけ、醤油は塩分高いからほどほどにね、と言いたくなるのをぐっとこらえている自分がいます。

 

和食に関する(遅すぎる)気付き

日本では親元で暮らしていたので料理は母親任せ。アメリカに暮らすようなると、日本の食材が思うように手に入らないこともあり、日本の家庭料理を作るのは年に数回。食卓に上がるのは、Fine Cookingに載っているような多国籍料理ばかりでした。妊娠してから突然、食育って大事!日本の食文化を子供に伝えなくちゃいけない!という気になり、週に1~2回は和食を作るようになりました。メニューを考えるためにネットで大量の和食レシピを見始めてから気が付いた事があります。それは、

和食は砂糖を多用する

ということ。フランス、メキシコ、ハンガリー、モロッコ、アメリカ、イタリア、トルコ、インド、地中海料理など様々なレシピを見てきましたが、和食ほど甘みが好きで、その甘みを出すのに砂糖そのものに頼る料理には出会ったことがありません。さらにみりんを足すこともありますよね。こんな当たり前のことに30代になってから気付きました。(←遅い、笑)

 

和食が必ずしもヘルシーではない5つの理由

夫と私は栄養士でも料理研究科でもないので、単なる素人の感想ですが、和食が必ずしもヘルシーではないと思う5つの理由を以下にあげておきます。

    1. 前述した、砂糖の使用量。煮物、照り焼き、タレ系(焼き鳥、うなぎ、焼肉など)、つゆ系(麺つゆなど)、酢の物、ドレッシングなど、とにかく砂糖を必要とする品が多い。実は、レシピに書いてある量にひるみ、その半分以下に減らすこともよくあります。
    2. よく指摘されている通り、塩分が高い。醤油がかなりの高頻度で料理に投下されるだけでなく、食事には味噌汁、漬物など塩分が高いものがついてきます。ちなみに、NYで数年前から人気のあるラーメンも、塩分高いですよね。
    3. 揚げ物が多い。からあげ、とんかつ、てんぷら、素揚げ、などなど。我が家では専ら揚げ焼きです。
    4. カルシウム不足になりがち。乳製品を使うレシピ、ほとんどないですよね?
    5. カレールーの添加物(カレーが和食か?という議論はさておき、国民食ともいえるカレーも含めておきます)。私には、作る日本食といえばカレーだった時期がありました。アメリカでは、加工食料品の成分および栄養分表示を義務付けられているため、日本からの輸入食料品のパッケージにも、アメリカ市場向けの表示シールが貼ってあります。ある日、カレーが大好きな夫に、「カレールーって何が入っているの?」と聞かれ、パッケージ裏の表示シールを見てびっくり仰天!発音できないような添加物がずらりとならんでいたのです。それ以来、カレールーを買うのはやめ、手作りするか、瓶に入ったインドカレーのソースを買い求めています。また、かまぼこやちくわ、さつま揚げなどの練り物系も添加物が非常に多いので、なるべく買わないようにしています。

 

和食が優れているのは、料理自体よりも、「一汁三菜」「一日30品目」と言われるように、色々な食材を少しずつ食べるという食べ方なのではないでしょうか。そして「腹八分目」でやめる。和食にしろフランス料理にしろメキシコ料理にしろ、完全無欠なヘルシー料理というのは存在しないわけで、どれも一長一短。それぞれの特徴を知った上で上手く組み合わせていくのが一番いいと思います。

 

ではまた。